実際に乞食する その3
日も落ち始めたころ、
「このままでは体力が持たない」
そう判断した俺は、いったん帰宅し、カバンの中のシャカチキを冷凍庫の中へ放り込んだ。
交代要員とともに京都円町店へ行き、相談。
ここからは2手に分かれて乞食を行うことにする。
円町駅前店から再スタート
JR円町駅近くにある京都円町へ。交代要員と相談と行う。
青帽子が
「このクーポンは2個まで大丈夫ですよ」
と笑顔で対応。
ここから2手に分かれて、第1班の俺は京都市北部を回ることに。
次の店舗千本中立売店。
手ごわい赤帽子に1個までと制止される。
ここからは少し離れた地下鉄烏丸駅近くにある、烏丸北大路店へ。
不細工な女の赤帽子が、無愛想に対応。シャカチキゲットできたので問題なし。
さらに北上し、次の地下鉄の駅、北山駅近くの京都北山店へ。
店内には大学生らしき集団がいるが、乞食していてもまったく視線が気にならない。この旅で俺は成長したようだ。
本日8店舗目のショッピングセンター内の店舗、洛北カナート店へ。
ショッピングセンター内のフードコートの一角の店舗だが、シャカチキ取扱店舗。
あまり慣れていなそうな赤帽子が対応。
笑顔がぎこちない。
北白川店
この店で初めて乞食仲間を発見。
京大前の店舗、百万遍店へ。テスト時期はここが学生であふれるのだろうか?
今出川通を西行し、出町店へ。
赤帽子のスマイルにスマイルで返せるようになった。
京都御苑近くの烏丸丸太町店。
赤帽子のスマイルが冷たい。後ろで注文を待っている人の視線にだんだん鈍感になってきた。
「もうこれ以上無理だ」
と判断した俺は、最後の丸太町常盤店をあきらめ、ここ金閣寺店で最後にする。
ここは近くに立命館があり、勉強するには良さそうな広めの店舗。
飛び切りの笑顔でシャカチキを受け取る。
もう真っ暗だ。ここから家路に着き、交代要員と再度合流へ向かう。
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